萩プロジェクト
2024年11月20日。山口県萩市に
ジュンテンドー萩店リニューアルオープン。
ABOUT CONTENTS
「萩プロジェクト」始動
――地域と調和し、暮らしと観光を支える“街の新拠点”を
歴史と文化が息づく萩の町に、ジュンテンドー最大級店舗が誕生。1年にわたる準備期間を経て、景観と暮らしに寄り添い、旧店舗の想いとお客様の声を受け継いだ「地域と共にある店づくり」が始まっています。
INTERVIEW
PROJECT MEMBER01
スタッフ
S.T. 2024年入社
文具・カー用品担当。
PROJECT MEMBER02
店長
A.K. 1999年入社
店舗統括・店長歴12年目のベテラン店長。
PROJECT MEMBER03
店次長
I.W. 2012年入社
商品戦略・競合調査・売場管理担当。
出店に向けた取り組みや、実際に働いてみて感じたことについて、それぞれの立場から教えてください。
A.K.:今回の萩店は、私のこれまでのキャリアの中でも特別な意味を持つプロジェクトでした。通常の出店とは違い、オープンの1年以上前から現地に入り、調査・準備・地域分析を行う体制をとりました。
まず取り組んだのは、萩という町の特性と魅力を知ること。萩市・阿武町の人口構成、産業の割合、観光動向や農業の実態など、自治体データをベースに、足を使って商店や飲食店、農家を訪ね歩きました。
「この町には何が必要なのか」「何が不足しているのか」を地道に探り、それをもとにストアプラン(店舗計画)を組み上げていきました。
I.W.:私は店舗オープン1か月前に合流しましたが、プランを見てすぐに、1年かけて作られた準備の厚みを感じました。特に印象的だったのが、萩市独自の景観保全ルールへの対応です。
萩は歴史的町並みを守る文化都市。看板や建物の外観に使える色や材質にも厳格な制限があります。そのため、店舗カラーも他店と比べて落ち着いた色合いにし、景観に調和するデザインで設計されています。お客様からも「街に溶け込んでいて違和感がない」と好評です。
販売面では、観光都市ならではの要素を活かし、飲食業向け商品(業務用鍋、テイクアウト容器など)や、地場農産物に対応した農業用品(大根収穫用ツール、みかん収穫ネット)などを強化。町の声が売場の構成に直結しているのがこの店舗の特徴です。
S.T.:私はオープンから参加し、今は文具とカー用品の売場を担当しています。前職は飲食業だったので、最初は不安でしたが、事前に2週間の研修と、山口県内の店舗での実習研修があり、自信を持ってスタートできました。
実際に働いてみて驚いたのは、旧店舗(東萩店)の常連のお客様がたくさん来てくださることです。「広くなったね」「明るくて見やすくなった」と声をかけていただくたびに、このお店が地域にとって必要とされていたんだと実感します。
A.K.:オープン当日の売上は想定の150%超。この数字は、地域の期待の高さとスタッフ全員の努力の証です。特にうれしかったのが、旧店舗の常連さんが「待ってたよ」と笑顔で来店されたこと。中には1日3回訪れてくださる方もいて、「あのお客様のためにも、この店を成功させたい」と自然に思えました。
萩店ならではの特徴、お客様との関わりや今後の店づくりへの想いについて教えてください。
I.W.:プロニーズへの対応も萩店の大きな特徴です。修理対応ができる有資格スタッフを常駐させ、農家さんや職人さんにも「ここなら安心」と思ってもらえる売場をつくっています。
今後の課題は、まだ伸びしろのある農業用品の販売強化です。現在も農家さんへのローラー訪問調査を実施し、「何が足りないか」「どんな仕様が求められているか」を丁寧に聞き取りながら、改善を進めています。
S.T.:文具の売場でも、「観光で来たけど、ちょっと文具買いたくて寄った」という方が時々いらっしゃいます。そういう方に「萩らしさ」を感じてもらえるよう、地元柄のノートやレターセット、旅先で使える小物文具なども揃えるようにしています。
A.K.:この店舗は、生活者のためであり、観光のサポートであり、プロに頼られる場でもあるという3軸を同時に担う、非常に難しくもやりがいのある店です。
「地方都市・中山間地域・離島のインフラになる」という会社理念を実現する場として、これからもスタッフ一人ひとりが町と向き合いながら、お客様の声を受け取り、改善と提案を重ねていきます。
この萩の町と、長く、深く付き合える店づくりを、私たちはこれからも続けていきます。